「ムーリーくん、バカなの?」

「北に行ったんだから、まっすぐ南に行けばいいのに、何で東や西に行くの?」
そう言いながら、算数文章問題を楽しそうに解く4年生のAくんがいます。

「目の前なのに、無視して先に行くんだよ。ありえない・・・」

というぶつぶつが、たまらなく面白くて、笑いを堪えるのが大変。
堪えきれず、笑っちゃうこともよくあります。

算数文章問題をこんなにも楽しく解きながら、力をめきめきつけてくれるから、このお仕事は本当に面白い。
そういえば以前、通ってくれている子どもから
「先生は何のお仕事してるの?」と聞かれたことがありました。

A君は、オリジナルの解き方で、どんな問題も解き進めていますが、きっと彼にその自覚はないでしょう。

だって普段通り好きなように、スケッチブックの好きな場所に、描きたいように絵を描いて、必要なら筆算を使って解いているからです。

そこに、東西南北の方向の理解、少数の足し算、引き算、メートルとキロメートルの単位換算など、学年を超えた発想を組み合わせて、文章題に展開するストーリーを豊かな想像力で解いてていきます。

全くのノーヒント。
絵に描き起こし、自分の力だけで解いていく。
どんな問題が出ても解く過程を楽しめる力が、こうして作られていきます。

小学生のこの体験が、人生に起きる問題も同じように豊かな想像力で超える楽しみに変えてしまう大人へとつながります。

すべての子供達に備わっている「学びたい」「知りたい」を引き出して、子ども達がもつ素晴らしい力を引き出すことが楽しくて仕方ありません。

でも、本当はいつも私が子供達から教えられちゃってます。感動させられています。笑っちゃってます。私の仕事は、そんな素晴らしい子ども達の姿をお母さんたちに知ってもらうことかもしれません☺️

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